Selle SMP VT20C レポート
本場ヨーロッパのチーム Sofer Savini Due OMZ https://www.facebook.com/GiottiVictoriaSaviniDueTeam で日々戦っている鳴海選手にチームサポートのSelle SMPのVT20Cについて語って貰いました!
Credit: @_luca.viale_@lvproduction_
VT20Cの仕様に至った経緯は?
当初チームから支給されたサドルはロングモデルのVT20でした。
しかし、自分のポジションは極端な前乗り。骨盤が乗る位置の設計が後方だったため、前方に位置しているショートモデルのVT20Cに変更しました。
Credit: @_luca.viale_@lvproduction_
サドルのセッティングはどのようにしていますか?
ポジションは極端な前乗りのため、セッティングは制限ギリギリまで前に出しています。
また、サドルはやや前下がりに設定しています。
使用してみての感想は?
上面がフラットなので、着座位置が限定されず、登りや平坦など場面に応じてスライドさせることができる点が良いと感じました。
また、クッション性が高く、骨盤を寝かせるポジションを取った際に局部が圧迫されにくく痺れが軽減されました。
他社のショートサドルに比べて長さはありますが、ベースがしなやかな為極端な前乗りセッティングにしても、ベース中央が割れにくく不安感なく使用しています。
現在、カラーはホワイトを使用していますが、表面素材が良いため、汚れの染み込みやビブショーツの色移りの心配がなく、また汚れがとても落ちやすいため綺麗な状態で使い続けることができるのも気に入っている点のひとつです。
Credit: @_luca.viale_@lvproduction_
ヨーロッパでのレースシチュエーションや路面状況は日本と比較すると違いはありますか?
ヨーロッパでは路面の状態が日本とは異なり、レースでかなり荒れた路面や汚れた路面を走る事があります。一見綺麗な路面でも長年の使用で磨き上げられ滑り易いことや、路面に大きな穴が空いていることもあります。
またラインレースも多いため、急な路面状態の変化に瞬時の対応が求められます。このサドルは表面がフラットなので咄嗟に着座位置を変え、対応することができます。
アスファルトの素材も荒い事が多く、レース時間も長いので細かな振動が身体の疲労につながりますが、このモデルのクッション性が疲労軽減に貢献しています。
チームメイトの感想は?
他のチームメイトもこのモデルを使用している者が数名おり、話を聞くとショートノーズサドルでこのクッション性は他社のものと比較し素晴らしいとのことでした。
どんな方にオススメのサドルですか?
クッション性が高く汚れも落ちやすい為、悪路を走られる方に特にオススメしたいです。特に最近流行りのグラベルロードやシクロクロスに向いていると思います。
局部の痺れを感じている方にもオススメで、元来SMPは局部の圧迫に対処する為、特徴のあるサドルを作り続けてきました。これまでのモデルはその特徴の濃さ故に敬遠する方も多かったと思いますが、このVT20Cは上面がフラットの為、多くの方が導入しやすいと思います。
Credit: @_luca.viale_@lvproduction_
普段走っている日本の路面に比べると非常に過酷で高速域で走りながらも一瞬の判断をしていかなければならないというプロならではのお話に驚きました!
是非サドル選びの参考のひとつにしてみてください!
鳴海颯選手
インスタURL:Soh Narumi(@soh_narumi) • Instagram写真と動画
使用サドル
SMP VT20C|ミズタニ自転車株式会社 (mizutanibike.co.jp)
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Selle SMP F20Cs.i. レポート|ミズタニ自転車株式会社 (mizutanibike.co.jp)