X-Night History
ベルギーはシクロクロス大国でもあり、過去にベルギー・コクサイデで開催されたシクロクロス世界選手権では7万人の観客が集まるほどの人気スポーツです。
RIDLEYとシクロクロス競技の繋がりは、誰もが否定できない関係です。2005年、シクロクロス競技における世界で初めてのフルカーボンフレームをRIDLEYが先駆けて発表しました。それがX-Nightの始まりであり、上下異径のヘッドチューブとインテグラルシートポスト(ISP)を採用しました。X-Nightは世界チャンピオンが何世代にもわたって愛用してきたシクロクロスフレームです。
2002年にシクロクロスのサポートをはじめ、既に20回もの世界チャンピオンを獲得し、群を抜いて最も成功しているブランドです。
それでは、輝かしいシクロクロスの歴史に飛び込んでみましょう。
21世紀の変わり目から間もなく、Palmans-Collstrop(パルマンス・コルストロップ)のバイクのサプライヤーになりました。ブランド設立からまだ 5年も経っていませんが、シクロクロス競技においてすぐにその真価を発揮しました。
2002年、ベルギー・ゾルダーで開催されたシクロクロス世界選手権。トム・ファンノッペンはマリオ・デクレルクに敗れ、世界チャンピオンを逃したものの銀メダルを獲得しました。マリオ・デクレルクも次のシクロクロスシーズンから世界チャンピオンとしてRIDLEYに乗りました。
2003年、バルト・ウェレンスはイタリア・モノポリで開催されたシクロクロス世界選手権で世界チャンピオンになりました。
世界チャンピンの証であるアルカンシェルの特別にデザインされたバイクで見事な勝利を飾ります。バルト・ウェレンスは誇らしげにゴールラインでRIDLEYを空に掲げました。これは実りあるパートナーシップの始まりです。
バルト・ウェレンスは、シクロクロスの開発に重要な役割を果たすことになります。フィデア・サイクリングチームのマリオ・デクレルクとバルト・ウェレンスという、RIDLEYに乗るシクロクロスライダー2人が、フランス・ポンシャトーで新たな世界タイトルをかけて激しい戦いを繰り広げ、バルト・ウェレンスが世界タイトル連覇を果たしました。
バルト・ウェレンスは新しいフィデア・サイクリングチームのエースとして、エルウィン・フェルヴェッケンやU23世界チャンピオンのケヴィン・パウエルスらとともに、最も有力なシクロクロスチームとなり、今後何年もRIDLEYのチームに所属することになりました。
2006年、オランダ・ゼッダムで開催された世界選手権ではチームワークを発揮し、再び世界チャンピオンを獲得したエルウィン・フェルヴェッケン。
2007年、バルト・ウェレンスはすでにベルギー チャンピオンを獲得し、RIDLEYは黄金時代を迎えていました。
2008年、シクロクロスのプロ選手に新たにニールス・アルベルトの名前が登録されました。RIDLEYに乗ってイタリア・トレヴィーゾでU23世界チャンピオンを獲得しました。
ゼネク・スティバルもニールス・アルベルトと同じ世代です。2005年にU23シクロクロス世界選手権で優勝しフィデアと契約。2006年に2年連続でU23世界チャンピオンに輝きました。
2010年、母国チェコ・ターボルで開催された世界選手権で世界チャンピオンを獲得。2011年にはドイツ・ザンクトベンデルで開催された世界選手権では連覇を達成。
2007年、サンウェブ・プロジョブという新しいシクロクロスチームを立ち上がりました。チームはバイクサプライヤーとしてRIDLEYを選びましたが、これまでの成功を考えれば当然のことです。1年後、チームは将来のリーダーとなるクラース・ヴァントルノートを獲得しました。2013年、クラース・ヴァントルノートはベルギーチャンピオンを獲得。その2年後、2度目のベルギーナショナルチャンピオンを獲得した頃、すでに新世代の若き才能豊かな選手は鮮やかな黄色のRIDLEYに乗っていました。それは、2014年にオランダ・ホーヘルハイデのU23世界チャンピオンに輝いたワウト・ファンアールトです。
ワウト・ファンアールトは後にトム・ピドコックとともにエリートカテゴリーの世界チャンピオンになりました。この若いイギリス人ライダーは、2017年にルクセンブルク・ベルヴォーで開催された世界選手権で白色のRIDLEYに乗り、ジュニア世界チャンピオンを獲得しました。
数年後、女子チームも新たなスーパー世代を迎えました。
2021年、ベルギー・オーステンドで開催された世界選手権でフェム・ファンエンペルはU23世界タイトルを獲得。
わずか2年後、彼女はエリートカテゴリーで世界チャンピオンになりました。
近年、RIDLEYにタイトルをもたらしたのはシクロクルス界をリードするチーム、パウエルス サウゼン・ビンゴールです。
エリ・イゼルビットは、U23カテゴリーで2度の世界チャンピオンとなり、2020年にはヨーロッパチャンピオン、2024年にはベルギーナショナルチャンピオンを獲得。
2015年にU23世界チャンピオンを獲得したマイケル ・ファントーレンハウト。2022年にはベルギーナショナルチャンピオン、2022年と2023年にはヨーロッパチャンピオンも獲得しています。
RIDLEYは数々のタイトルを獲得し続けています。
World Champion Title
2002 | Elite Men | マリオ・デクレルク |
2003 | Elite Men | バルト・ウェレンス |
2004 | Elite Men | バルト・ウェレンス |
U23 Men | ケヴィン・パウエルス | |
Junior Men | ニールス・アルベルト | |
2005 | U23 Men | ゼネク・スティバル |
2006 | Elite Men | エルウィン・フェルヴェッケン |
U23 Men | ゼネク・スティバル | |
2007 | Elite Men | エルウィン・フェルヴェッケン |
2008 | U23 Men | ニールス・アルベルト |
2010 | Elite Men | ゼネク・スティバル |
2011 | Elite Men | ゼネク・スティバル |
2014 | U23 Men | ワウト・ファンアールト |
2015 | U23 Men | マイケル・ファントーレンハウト |
2016 | U23 Men | エリ・イゼルビット |
2017 | Junior Men | トーマス・ピドコック |
2018 | U23 Men | エリ・イゼルビット |
2020 | U23 Men | ライアン・カンプ |
2021 | U23 Men | ピム・ロンハール |
U23 Women | フェム・ファンエンペル |
※シクロクロス世界選手権におけるカテゴリー別での世界チャンピオン獲得数
男子エリート:7個
男子U23:10個
男子ジュニア:2個
女子U23:1個