Kanzo History

RIDLEYは、「グラベルロード」というカテゴリーが世界で注目される前から既に開発に取り組んでいました。それが2015年に発表した、さまざまなコンディションで優れた性能を発揮する「オールロード」バイクでした。
オールロードカテゴリーはその後グラベルロードとして発展し、現在はサイクリングのなかでも最もニーズの高いジャンルに成長しています。
RIDLEYでは、異なるコンセプトを持つ新しいグラベルシリーズを充実させました。

なぜKanzo?

Canzo(カンゾー)あるいはCanso(カンソー)はトルバドゥールが世界をさまよっていた時代の言葉です。
物語を語るには中世にさかのぼる必要があります。トルバドゥールとは歌手であり詩人でした。
彼らは遠く世界中を旅して、あらゆる冒険を経験し、歌や詩を作りました。
例えば、騎士道や宮延の愛の物語を作りました。
彼らは村に着くと、そこに住む人々に3つの異なるジャンルで自らの冒険を語り、村の誰もが彼らの語り口に聞き入りました。
この時、最もよく使われたのがCanzoというジャンルで、その物語はコミュニティ全体の心を揺さぶりました。
カンゾーとはトルバドゥールが最も好んだ物語の語り口の形式、つまりジャンルの一種です。
現代の音楽にヒップホップ、ラップ、メタルがあるように、カンゾーは詩的なジャンルでした。

RIDLEYはトルバドゥールの冒険に共感し、同じように自転車で遠く冒険へ出かけて欲しいという想いと、最も有名なグラベールレースの舞台であるカンザス州(Kansas)をかけて、グラベルロードをKanzoと名付けました。
新しい場所を発見したり、既に知っている場所で再発見をしたりして、舗装路・未舗装路を問わずあらゆる道を存分に楽しんで下さい。
森を横切り、その先に何があるかを発見して下さい。
未知なる冒険に出かけましょう。
最高の冒険は素晴らしい物語でもあります。
Kanzoは素晴らしい物語を語ってくれるでしょう。
そして、あなたが戻ってくると、あなたの話に誰もが耳を傾け、あなたはまるでトルバドゥールになった気分になるでしょう。

グラベルロードとは

アメリカ発祥といわれるグラベルカルチャーは2014年頃から北米を中心に広がり、現在では世界中で盛り上がりを見せ一大ムーブメントとなっています。2019年には日本でもさまざまなイベントが行われ、グラベル元年と呼ばれました。
無数のダート道が存在するアメリカは、これまでにも数々のダート遊びを発信してきました。世界で最も有名なグラベルレース「アンバウンドグラベル(旧名称ダーティーカンザ)」はアメリカ・カンザス州を舞台に約200マイル (320km)を走る過酷なレースです。

Gravel(グラベル)=  砂利道(未舗装路)
Road(ロード)= 舗装路

グラベルロードという言葉の通り、砂利道や舗装路など路面状況に関わらず走る場所を選ばないスポーツバイクです。グラベルロードの遊び方には定義がなく、自由に遊ぶことができます。速く走るために開発されたロードバイクとは異なり、さまざまな魅力が詰まった自転車といえるでしょう。 特に類似のバイクと思われがちなシクロクロスとグラベルロードですが、汎用性、快適性、剛性、重量、反応性などが大きく異なります。レースバイクであるシクロクロスとは違って、グラベルロードは長い距離を乗っても疲れにくく、走行に安定感がある設計になっています。

【グラベルロードとシクロクロスを比較】

グラベルロードは、ロングライド向けの設計のため、快適性と汎用性を重視しているのに対し、シクロクロスはレース向けの設計のため、剛性と軽さ、反応性を重視しています。

グラベルロード
シクロクロス
比較

また、グラベルロードの中にも使用ジャンルがあります。

グラベルレーサー =  長距離グラベルレース
オールロード   =  オンロード / オフロード
アドベンチャー  =  ツーリングやキャンプ・通勤

これらに共通するのは、さまざまなタイヤを装着できる広いタイヤクリアランスや快適性と安定性を重視したジオメトリーなどの特徴です。グラベルロードのフィールドは、見慣れたいつもの道や河川敷、田舎道、林道、ツーリングから旅までと多種多様。遊び方に定義はありません。 ロードバイクは一般的に23~28cと細いタイヤが主流ですが、グラベルロードは30~50cと太めのタイヤが主流です。太いタイヤを装着したグラベルロードは路面状況に関わらず、快適で安定した走りが可能になります。 また、さまざまなタイヤのトレッドパターンがあり、スリック、セミスリック、ブロックタイヤなど、走る環境やライフスタイルに合わせて選択することができます。

走り慣れた道、
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新しい「発見」と出合いを求めて・・・