新旧アルテグラ比較 R8000 6800
先日、出荷が始まったばかりのNEW アルテグラ R8000シリーズ。
製品が私のもとにも届いたので、6800 アルテグラと比較してみました。
■ST-R8000/ST-6800
(手前がR8000、奥が6800)
(左がR8000、右が6800)
形は大きく変わりませんね。
滑り止めの模様が追加され、より滑りにくくなりました。
(手前がR8000、奥が6800)
ブレーキレバーの人差し指がかかる形状が変更され、より出っ張りが強くなりました。
ブラケットを握った際の、ブレーキングはしやすくなったと思います。
(左ST-R8000 右ST-6800)
一番大きな変更点はこのギアチェンジの操作量ではないでしょうか?
ST-R9100からトップダウンで受け継がれたより少ないストローク量。
上記の写真は「カチッ」とワイヤーの巻取りが完了する直前で止めた瞬間の画像です。
勿論、ワイヤーが張っている状態と、そうでないのもあるかもしれませんが、
かなり変速までの操作量が少なくなっていることがわかります。
手の小さい方や女性の方がより操作しやすくなるだけでなく、より素早い変速も可能になりますね!
■FD-R8000/FD-6800
FD-9000/6800/5800シリーズの象徴的だったロングアームのフロントディレーラー。
FD-R9100同様に小型化されています。
・ケーブルアジャスター機能の追加
→フレームに台座がない場合にはアウターワイヤーの間にケーブルアジャスターが別途必要でした。
アジャスター機能が追加されたことで、別途用意する必要が無くなりました。
・小さな力で更に素早く変速
→小さな複雑な機構にはテコの原理が何重にも重なられていて、
ロングアームタイプよりも少ない力で、よく大きな力を生み出すようになっています。
ということは、変速性能もアップしているということ!
今までのロングアームタイプではワイヤーが内蔵されるタイプのフレームで相性によっては、
変速性能が落ちてしまうものもあったそうですが、このタイプではそのような事も少なくなっているとのこと。
■RD-R8000/FD-6800
(手前 RD-R8000/奥 RD-6800)
大きく形の変わったリアディレーラー。
マウンテンバイクで採用された、シャドー型ディレーラーへ。
外側への迫り出し量も減り、落車や不意に倒してしまった場合にダメージを受けにくくなりました。
またシングルテンション構造(プーリーケージのみが前後に動くシンプルな構造)で、変速性能はどんな状況化でも安定します。
シクロクロスやグラベルロードへの使用も考えられた結果でしょうか。
SSケージはロー30T。GSケージはロー34Tまで対応。
突然の急坂でもダメージを最小限に、脚をついてしまっていた坂も乗車したまま登れるようになるかもしれません。
■FC-R8000/FC-6800
(手前 FC-R8000/奥 FC-6800)
(手前 FC-R8000/奥 FC-6800)
一目見ただけで、太くなったクランクアームがわかりますね(^^;。
クランクアームだけでなく、アームとチェーンリングの付け根部分も太くなりました。
更に剛性が高くなり、ペダリングパワーをロスすることなく駆動する力に伝えます。
■BR-R8000/BR-6800
(左:BR-R8000/右:BR-6800)
クランクやリアディレーラーの写真を見ても比較できたのですが、色味が結構違いますね。
より黒味が増し、洗練された印象になりましたね。
ブレーキキャリパーのボルトとボルトの間、内部に配置されたアーチ状のブースターと呼ばれる補強材。
この補強材が入ることで、制動時の撓みを極力減らすことが可能になり、制動力の強化、安定した制動力を発揮することにも役に立ってます。
また28Cまでのタイヤも使用可能なクリアランスになりました。
新しい『ULTEGRA R8000シリーズ』は、『Dura-Ace R9100シリーズ』で培われたテクノロジーを引き継ぎ、
よりストレスなく意のままにライディングすることを可能にします。
またリアディレーラーにGSケージ仕様が登場し、最大ローギアは「34T」まで対応,
『ULTEGRA R8000シリーズ』は、競技者からツーリングを楽しむサイクリストまで、幅広い層をターゲットにしています。
6800→R8000のアップグレードも十分満足いただけると思いますよ!
互換性もあるので、ブレーキだけ交換してみようといったアップグレードの仕方も可能です。
クランク、フロントディレーラー、ブレーキの各仕様の初回入荷は少し遅れていて、
全て出揃うのは8月末ごろでしょうか?
是非販売店様へアップグレード、組み換えの相談をしてみてくださいね!