パワーメーターのススメ(2) "ベクトルを見て効率の良いペダリングを目指そう"
パワーメーターのススメ(1)の続き記事になります。パワーメーターのススメ(1) "誰にでも活用できる!" | ブログ|ミズタニ自転車株式会社 (mizutanibike.co.jp)
前記事ではパワーメーターは競技者だけでなく、普段サイクリングをされる方でもロングライドやライドの記録とパワーの記録を合わせて見ることで、自転車を楽しむ更に楽しむことが活用できて、お勧めですよーって話をしました。
今現在、パワーメーターは沢山のブランドや製品がありますが、どのパワーメーターを選んだらよいのでしょうか?
どれも「パワー」を計測できるのは一緒なのですが、あるパワーメーターだけ他の製品にはない機能を持ち合わせています。
「シマノ」のパワーメーターは"ベクトル"、つまりギアクランクの荷重データ(トルクの大きさと向き)を表示し、サイコンを使用して記録することが可能です。
ペダリング時のトルクの大きさと向きを表示することで、何ができるかというと、ペダリングしてクランクを回転させたときに効率の良いペダリングが出来ているか、出来ていないかというのが客観的に見ることが出来ます。効率の良いペダリングが出来るようになると、自転車をより"速く"、"楽に"に進ませることができるようになります。自転車競技者だけでなく、週末楽しむ人にも大注目の機能ですよね!
では実際にベクトルの表示を見てみましょう。
Wahooのメーターにベクトル表示させた実際の画面
クランクの向きを時計に例えた際に、3時の地点で力が一番強くなるのが自転車の進む力になりやすいと言われています。一方、6時の地点で下方向に力が加わっていても、それ以上には下には力が加わらないため踏む力は自転車の進む力へは変換されません。
意識して「3時」の地点で踏もうと思っても、これが中々難しくて、、、多くの人が5-6時で力が加わっていることが多いのです。(人間の意識と実際に動くまでの伝達のズレがあるため)
※悪い例:5時-6時の地点で強い力が加わっていて、踏む力がロスしてしまっているベクトル表示。
また6時から12時のペダルを引き上げる地点では、極力ペダルに力・体重が乗ってない状態が良いとされます
いわゆる"引き足"と呼ばれるもので、踏む・押す力に比べて引き上げる動作は難しく、多くの方が意識していても力・体重が乗ってしまい、反対側のペダルを踏む力の負荷になっています。
※良い例:3時の地点で強い力が加わっていて、赤いベクトル線も小さく、反対側の踏む力の負荷にはあまりなっていない。
これらをベクトル線だけではなくて、"ペダリング効率"という数値で表示させることも可能です!。上記の図の円の中に表示されている数値がそれです。
ペダリング効率とは、ペダリング一周に占める推進力に寄与したパワーの比率です。理論的にはクランクに常に接線方向の力を加えて360度キレイに回せたときに100%になりますが、不可能に近く、プロの選手で60%ほどとなります。これは人間の股関節が円運動ができるように出来ていないためで、「立ったまま足踏みする(上下運動)」のと「脚を回すように足踏みする(円運動)」のとで比べると、前者のが楽というのでわかってもらえると思います。ただあまりにも低すぎると先ほどの通り、ペダリングの時に余計な力が加わっていることになるので、一般の人でペダリング効率の数値が30%~40%あれば「ペダリングがきれいな人」とされます。
実際のSHIMANO CONNECT Labで見た、私のデータです。40%超え(笑)。左右のパワーバランスといった機能もあります。※右利き人は右が強く出たりするかも?
自分がペタリングが上手いのか、下手なのか、気になってきませんか?(笑)。このペダリングの可視化はシマノのパワーメーターだけの機能になるんです!
リアルタイムでペダリングを確認するのも良し(見ながら走るのは危険ですので、ほどほどに<(_ _)>)、ローラー台でどのように力が加わっているかじっくり見るのも良し。勿論ログも残せるので後半疲れてきたら「ペダリング効率が下がってきた」といった見直しも可能です♪
※SHIMANO CONNECT Labの解説はまた後日…
パワーも計測できて、ペダリングも可視化できて、一石二鳥なパワーメーターなんです。
勿論あのシマノさんのパワーメーター。バッテリーも充電式でクランクの軸に内蔵されているので、故障も少なく、精度は良し。
シマノだけのペダリングのベクトル表示という機能、デュラエース「FC-R9200-P」とアルテグラ「FC-R8100-P」のパワークランクで対応しています!
対応サイクルコンピューターはガーミン社、WAHOO社が使用可能です♪ (2023/05/01現在)
またE-tube rideというアプリが入ったスマホでもご覧いただけます。
シマノさんのパワーメーター特設サイトはこちら↓
パワーメーターテクノロジー | SHIMANO BIKE COMPONENT
購入して効率の良いペダリングが出来るようになって、自転車をより"速く"、"楽に"走れるように目指してみませんか?
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