愛三工業レーシングチームに訊く!タイヤセッティング【2】草場 啓吾選手

【1】岡本 隼選手【2】草場 啓吾選手【3】鈴木 譲選手

弊社ではJプロツアーを主戦場に活躍する「愛三工業レーシングチーム」にコンチネンタルタイヤをサポートしています。
一般のサイクリストにも大人気のGP5000シリーズ、プロ選手がどのようなタイヤセッティングを行っているのか、その秘密に迫ります!


■選手プロフィール
草場 啓吾 KUSABA Keigo
1996年9月8日生まれ
愛知県出身 パンチャー
使用タイヤ GP5000


東日本ロードクラシックDay1、レース前に話を伺いました。


-毎回タイヤの空気圧は決めていますか?
決めていないです。コースにもよりますし、修善寺はサーキットコースなので、どちらかというと滑りづらい印象はあるので、気持ち(空気圧は)高めでもいいかと思いましたが、落車された方がいると聞いたので、どうしようかなと・・・
体重が64㎏で、普段だったら6Barぐらいですが、今日は5.5Barでも良いかなと思います。


草場選手はデュラエースWH-R9100C24にGP5000クリンチャー25Cの組み合わせ

GP5000の場合、グリップ力が(空気圧を下げて)増したから、路面抵抗が増えて重くなるのかといったら、必ずしもそういったわけではなく、グリップ力を推進力に換えてくれるので空気圧を低すぎることがデメリットにはならないです。


リムブレーキ&軽量クリンチャーというレースにおいては珍しい組み合わせ

レース後改めてお伺いしました!

-レースを振り返って改めて空気圧のセッティングは?
今日は5.5Bar、ドライコンディションだと6-6.2Barが基本ですね。

-草場選手は練習でも変わらずGP5000を使っていますが、プロの選手はどれぐらい使って交換しますか?
練習はもう繊維(ケーシング)が見えるくらいまでは(笑)しっかり使い込んで、レースではメカニックの判断にもなりますが、中心が扁平になってきたら交換します。特に後輪が先に消耗しやすいですね。
レースで使用したタイヤを練習用に付け替えてローテーションしていくのが、無駄なく使えるのかなと思います。


チューブラー&TLR全盛の中、あえてクリンチャータイヤを愛用している。

-雨天時でのタイヤセットアップについて
GP5000は全然問題なく、雨を感じさせないぐらいのグリップ力を発揮してくれます。コース脇に苔が生えているところや、リズムがつかみづらくオーバーランしやすいようなコーナーでもしっかりインから入ることができて、グリップ力に信頼のおけるタイヤだと感じました。


コースの最短ラインを攻める草場選手。タイヤへの信頼あってこそのライン取りですね。

-草場選手はクリンチャーを愛用していますが、チューブレス(以下TL)を使わないワケとは?
各ホイールメーカーもTLに力を入れていて、進化していると思いますが、やはり重量という部分でどうしても6.8㎏(UCI規定の最低重量)にできる仕様でTLだったらいいと思うのですが、どうしても僕は限られた機材の中で「軽さ」を重視するとTLという選択肢がなくなるので、僕は「軽さ」を優先してクリンチャーのGP5000を選択するというカタチにしました。

昨年、全日本選手権を制したときもリムブレーキ&クリンチャーという組み合わせだったのが印象的です。普段からレースまで、クリンチャータイヤを使用、さらに練習ではタイヤをしっかり使い切るなどなど、普段私たちが使う状況に近いのでとても参考になりましたね!草場選手、ありがとうございました!





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