愛三工業レーシングチームに訊く!タイヤセッティング【1】岡本隼選手
【1】岡本 隼選手|【2】草場 啓吾選手|【3】鈴木 譲選手
弊社ではJプロツアーを主戦場に活躍する「愛三工業レーシングチーム」にコンチネンタルタイヤをサポートしています。
一般のサイクリストにも大人気のGP5000シリーズ、プロ選手がどのようなタイヤセッティングを行っているのか、その秘密に迫ります!
■選手プロフィール
岡本 隼 OKAMOTO Hayato
1995年6月1日生まれ
京都府出身 スプリンター
使用タイヤ
レース時:GP5000STR
練習時:GP5000
-今日は雨の中のレース(東日本ロード)でしたが、どのモデルを使いましたか?
GP5000STR(700x25C)です。チューブレスレディーのタイヤですね。
岡本選手のホイールはFFWDにGP5000STR 700x25Cという組み合わせ
-雨というコンディションでの、タイヤの空気圧は?
前後5.2BARでした。GP5000STRはもともとしなやかでグリップ感を感じるので、雨天時でも空気圧は変えないですね。
700x28C(太めのセッティング)だと5Barから乗り始めて、転がりが重くならない程度に空気圧を落として調整しています。
僕の体重が64-65kgなので、転がりが重たくならない4.7Barくらいまで落とす時もあります。
また、路面によって転がりが結構変わりやすいんです。荒れた路面の方が空気圧を落とせますが、きれいな路面では接地感が良い分、重たく感じてしまう時があるので、高めの5Barにセッティングします。
集団から抜け出しを図る岡本選手。タイヤの空気圧は日本CSCの路面では高めの5.2Barにセットアップ
-GP5000STRの印象は?
自転車がまるで違う自転車になったかのようなフィーリングで、レース用のホイールだと(軽量高剛性なので)パキパキに硬いですが、タイヤでフィーリングを変えるというか、
空気圧をコンマ1違っただけで、すごく変わってくるタイヤなので、しなやかさがやっぱり違いますね!
700x28Cはヒルクライムや登りになった場合、(25Cと比較して)多少の重量を感じてしまうのですが、それでも一般の方は様々な走行シーンでサイクリングをすると思いますし、レースもたまに参加するというような使い方をするなら700x28Cはすごいオススメです!
-トレーニングの際に使用しているGP5000について、セッティングは?
空気圧は5.8Barぐらいで、6Barは入れないです。
チューブの組み合わせにもよると思いますが、コンチネンタルのチューブの場合、5.8Barぐらいがちょうどいいです。
-タイヤの交換時期について
もう前輪はほとんど減らないんですよね(笑)
後輪は真ん中のところから減っていきます。それが大体3000kmぐらい。
ローテーションせず、後ろだけ変えて前はそのままということが多いですね。グリップ力も劣化することはないのですが、後ろ2回に対して前1回という交換サイクルです。それぐらい耐久性が高いですね。前輪はサイド部分が擦れて、コンパウンド自体の摩耗というよりタイヤ自体の寿命として、だいたい半年、時期によっては3-4か月ぐらいですね。
ほぼ毎日練習で乗っていて、それぐらいが寿命だと思います。
コンチネンタルの上位モデルに採用されている「ブラックチリコンパウンド」は、しなやかに路面を追従しながらも高い耐摩耗性を誇ります。走行距離の多いプロ選手でも、前輪は摩耗よりタイヤ自体の劣化が早いようです。とはいえ月間2000km以上乗り込む選手が3-4か月以上使えてしまうということが、コンチネンタルの高い性能を証明しています。
岡本選手、お忙しい中ありがとうございました!
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