DMT シューズを比較してみた
先日 DMT シューズの海外サポートチームの紹介記事を作成していて…
DMTシューズ 2022年 海外チーム・選手サポート情報 | ブログ|ミズタニ自転車株式会社 (mizutanibike.co.jp)
DMT サポートチームの2チーム
・INTERMARCHE WANTY GOBERT
・EOLO-KOMETA
の画像を見ていて『あれ新製品じゃないシューズも履いてる…」と思い、
2022年モデルシューズの比較記事を作成してみました
https://www.instagram.com/p/CZ_ggHlres6/
INTERMARCHE WANTY GOBERTのトレイン
前の選手から、KR0、KR1、KR1、KR0
https://www.instagram.com/p/CaUoRkEKEdQ/
と思えば、一番前の選手はSH1を着用
https://www.instagram.com/p/Cae-LHSMMdm/
EOLO-KOMETAのトレイン
前の選手からKR0、KR0、KR0、KR1
KR0だけでなく、KR1も使用している選手が多いです。
ちなみに昨年(KR0やKR SLが出る前)はKR1とSH1が半々ぐらいでした。
これは何故なのか?自分なりに考察してみました!
まず前提で私は昨年までKR1を着用していました。今年からKR0に履き替えいます。
下記がDMT フラッグシップモデル 4種類です。
(左から、KR SL、KR0、KR1、SH1)
上位2モデルが2022年モデル新発売モデルです
さて4モデルで違う点はどこでしょうか?
・全てニット素材を採用しながら、全く異なる形状と構造
全て(この4モデルに限らず)のモデルでニット素材をアッパー部分に採用しています。
また編み方によって、強度を高くすることも柔らかくすることも可能で、
近年、ランニングシューズやスニーカーにも用いられ一躍人気の素材になりました。
上記のDMTシューズの4種類は全てニットアッパーを採用しながら、構造はすべて異なっています。
・KR SL
"KR SL"は非常に伸縮性を高くし、必要な個所に最低限の補強を施したのみ。
ストラップやラチェット式、Boaダイヤ式に比べ、細かく調整可能で軽量なシューレース(紐)を採用し、
今までのサイクリングシューズの概念を全て覆すかのような、軽量で履き心地の良いシューズに仕上がっています。
KR SLのアッパーはかなり柔らかい構造
昨年ツールドフランス2連覇を達成した、タデイ・ポガチャルが好んで使用するように
長距離で疲れることなく、軽量のシューズで超級の山岳を駆け上がっていく、シューズにもそれをイメージして頂くと良いかと思います。
・KR0
一方、"KR0"は硬めのアッパーで、シューズサイドを主に強度を高めています。
またBoaダイヤルを2つ配置することで、足のつま先から甲部分まで強めのホールド感を得られるようになっています。
イタリア人スプリンターのエリア・ヴィヴィアーニが、トラック競技(競輪場で行う短距離の競技)にも使用するほどですので、
"KR SL"に比べるとシューズ全体の剛性感は高めです。
・KR1
KR0が登場するまでのフラッグシップモデル"KR1"は柔らかめのニット素材を使用しながら、
細部に補強を多く入れることにより強度を増しています。
・SH1
またSH1はこれらのシューズとは違い、一般的にサイクリングシューズなどで用いられるマイクロファイバー(合成素材)を
強度が必要なヒール部分と甲部分に採用しています。
・ソール形状の違い
左からKR SL、KR0、KR1、SH1
上 : KR1、下 : KR0の比較
土踏まず部のアーチがKR1の方が高く、つま先と踵で高さがKR0よりあります
2022年に登場した2モデル(KR SL、KR0)と以前までのモデルで大きく違うのがソール形状です。
新モデルは大きく肉抜きされたソールで軽量化。また土踏まずのアーチが低くなり、フラットに近い形になりました。
(以前までのモデルはつま先と踵部で高低差がある形状でした)
なお硬さは(大きな肉抜きがありますが)同程度だそうです。
大きな違いはこの2種類。
さて別名ポガチャルモデル(勝手に命名しているだけですが)と呼ばれる、ポガチャルの意見が入った "KR SL"は別としても
DMTがチームサポートを行うチームの選手は選び放題だとは思いますが、どのように選んでいるのでしょうか?
足入れ時、ペダリング時のフィーリングが選択の大きな割合を占めるとは思いますし
想像でしかありませんが…
なんとなーく分けると
・より軽く、フィット感を求める方 → KR SL
タディ・ポガチャルやルイス・レオン・サンチェスらクライマーか好む
https://www.instagram.com/p/CZkQeXBMn5A/
・軽さやフィット感を求めながらも、強さを求める人 → KR0
エリア・ヴィヴィアーニだけでくなく、多くの選手が使用中
では選手の中でKR1やSH1を使用するのはなぜか。
ソール形状が好みというのが理由としてある気がします。
前出の通り、KR1やSH1は土踏まず部にアーチが強く、
つま先と踵部で高さが付いたエルゴノミックな形状をしています。
ペダリングや足の形状に合うと、フィット感の向上やよりパワーが出やすい形状ではありましたが
形状に足が合わないと痛みが出やすいといった意見があったのも事実です。
KR0とKR1を比べた時にKR1の方がしっくりくるという選手も多かったのではないでしょうか?
またSH1はマイクロファイバーも使用しているので、一般的なサイクリングシューズに近い形状と性能を持っているといえ、
違和感なく使用できるから、使用している選手も多かったのではないでしょうか。
左のSH1は、踵とストラップに強度の高いマイクロファイバー素材を使用
KR SLやKR0が新モデルとして出ても、
KR1らがラインナップとして継続なのも、(一見するとニットアッパーを採用した同じシューズながら)
細部が異なり、住み分けができているからなのかもしれません。
※2023年でラインナップからモデル落ちしたらすみません!w
新製品のKR SLやKR0だけでなく、
KR1やSH1などのラインナップも試し履きシューズは用意していて、
試し履き会も定期的に実施中です!
KR SLやKR0が合わないなぁと思っても、KR1やSH1などDMTシューズラインナップを色々試して頂ければ幸いです。
DMTシューズのブランドページはこちら↓
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