DMT KR1&SH1 比較インプレッション！
いち早くニット素材を採用したシューズ「KR1」を発表したDMT
イタリア＆ヨーロッパチャンピオンのエリア・ヴィヴィアーニ選手開発のKR1は高剛性と快適性を兼ね備えたハイエンドに相応しいモデルです。
2020年もヴィヴィアーニ選手をはじめとする数多くのトップライダー達の足元を支えています。
2020年モデルではD1の後継モデルとして、KR1と同じニット素材と従来のヒールカップを採用したハイブリッドシューズ「SH1」が発表されました。
KR1、SH1共にアナトミックカーボンソールを採用しているため、使用感は似ています。
しかし、アッパーの仕上げや締め付け方法が少し異なるため、フィット感には明確な差があるのも確かです。
両方のモデルを使ってみて、使用感の違いを紹介してみたいと思います。
KR1
価格(税別) 45,000円
カラー:オレンジ、ブラック、ホワイト
DMTのロードシューズラインアップにおいてハイエンドの位置づけ。シューズ全体を覆う3Dニット構造により卓越したフィット感が特徴です。
ソールはSH1と共通のアナトミックカーボンソールを採用。トッププロのパワーにも屈しない高剛性なソールですがアッパーがしなやかな為、剛性と快適性という相反した要素のバランスを高次元で実現したシューズです。
KR1を2年弱使用しましたが、真夏でも蒸れないですし（その分、冬は寒いですが・・・）剛性に関しても全く不満はありませんでした。特に長時間使用した際に足の痺れや疲れがほかのシューズに比べて少なく感じます。
不満点を挙げるとしたら、通気性が良いため秋口～春先までシューズカバー必須です。SH1もニットなので同じですが、KR1の方がより寒く感じます。
またヒールカップもニットなので、ホールド感が特徴的です。シューズ全体で足を包み込む感覚なので、踵周りのホールド感のみにフォーカスすると、通常のシューズ方がガッチリした印象です。
エリア・ヴィヴィアーニ選手が開発したシューズなので、剛性不足はあり得ませんが、上記のフィット感は好き嫌いに個人差があるかもしれません。
KR1の詳細インプレッションは下記をご参照ください↓
私自身、KR1は最高のシューズだと思いますが、同じソールを使用し、前部はニット、後足部は通常のヒールカップを使用したSH1が気になっていたので、購入し比較検討してみました。
SH1
価格(税別):39,000円
カラー:ブラック、ホワイト
KR1と同じアナトミックカーボンソールを採用し、前部はニット、ヒールカップはマイクロファイバーを使用しており、BOAクロージャーを2個使用。デザインは前モデルのD1を踏襲しており、アッパーの剛性感に快適性を加えたモデルとなっています。
サイズ感はKR1と同様です。KR1は足に吸い付くような独特なフィット感があり、BOAの締め込みはサポート程度の弱い締め付けで十分ですが、SH1は上部のBOAはしっかり締めこむ必要があります。その分、間口が広いので脱着が容易です。
またBOAクロージャーが2個ある為、走りながらフィット感を細かく調整できます。通気性はニットを採用しているため、KR1同様に蒸れることなく快適です。
KR1との最大の違いである後足部のフィット感は踵をしっかりホールドする従来シューズのフィット感です。短時間高強度で上げ下げの多いクリテリウムのようなレース、ヒルクライムにはSH1の方が向いていると感じます。踏み込んが際のダイレクト感はSH1の方が上ですね。
個人的には・・・
KR1→ロングライドなど長時間着用するシーンを中心に全般的に使用
SH1→短時間高強度域を要するレース（クリテリウムなど）向き、ガッチリとしたホールド感を好む方。
一概には言えませんが、どちらのシューズもハイエンドに相応しいシューズであることは間違いなしです！
DMTの試着等イベント情報は下記リンクをご覧ください。
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