SDA王滝2016春~準備編~
5/22(日)に行われた『SDA王滝』に参加させていただきました。
SDA王滝とは、言わずと知れたMTBの祭典。長野県王滝村の標高900m~1600mの国有林を舞台に、走行距離約100km、獲得標高は約3000mを誇る国内で最も過酷と言われる長距離MTBレースです。
今回は準備編として、事前準備と前日受付の様子をご紹介します。
コースは全体にガレ場が多く、厳しいアップダウンを繰り返す中で様々なトラブルが待ち受けます。このレースではいかなる状況にも自身で対応し、乗り越えなければなりません。特にガレ場の続く長い下りではパンクがつきものです。そこで、チューブレス・レディ剤を使ってチューブレス化をして対策します。使用するのはStan’s Notubes。
チューブレス化するには、対応のリム、タイヤを組み合わせることはもちろんですが、専用のリムテープとシーラント、バルブが必要となります。今回は新製品の「RACE SEALANT」を使ってみました。
「RACE SEALANT」はより早く確実にエア漏れを止めることで、走り続けられるように開発されており、その特徴は
・従来品に比べ、シーラント粒子の量を200%まで増量
・これまでのシーラント粒子より大きなシーラント粒子を配合し、穴が開いても素早く塞ぎ、エア漏れを最小限に抑える
・安全性の高い天然素材を用いた環境にやさしい商品でありながら、低い粘度を持つ良質なラテックス素材がタイヤ内面を隅々までコートし、使用初期から高い気密性を発揮する
という点にあります。
左が従来品、右が新しい「RACE SEALANT」なのですが、目視でわかるほど粒子が大きくなっており、ざらざらとした手触りがします。
従来品であればバルブコアを外してタイヤシーラント・インジェクターを使って充填することも可能でしたが、こちらは従来よりも大きなシーラント粒子を使用しているため、バルブからではなくタイヤに直接注ぐようにしてください。
容量は、26×2.1タイヤで1本当たり約60ml、27.5/ 29/ DH用の各MTBタイヤで約90mlを目安としています。タイヤとの相性もありますので、場合により少し多めに入れても良いでしょう。ContinentalのPROTECTIONタイヤの場合は、少し多めをオススメします。
気密性が高いので、しっかり全体に馴染ませてあげれば通常のフロアポンプで難なくビードが上がりましたよ。
ちなみに以前に充填して半年ほど経ったタイヤは、こんな感じでした。中身も少なくなり、いざパンクしたら・・・
その他に、こんなものを用意しました。
ASS SAVERSの新製品
「MUDDER FRONT FENDER」。コース途中では川を横断したり水溜まりに進入するケースがあります。簡易的なものでも、フロントタイヤが跳ね上げる泥などから視界を守ってくれます。裏側には取り付け図がプリントされていて、一目瞭然。
※取り付けにはナイロン帯が別途必要となります。付属しておりません。
こちらはODIの 「ELITE SERIES V2.1 LOCK-ON GRIPS」。振動や衝撃を受ける手のひら側の肉厚を高めつつ、高いグリップ力とコントロール性を高める為に指が当たる部分の肉厚を低く抑えたオフセットデザインを持つ、新しいコンセプトのグリップです。軽量で強靭なV2.1ロックオングリップボディと新たに採用されたSOFT PRO COMPOUNDが高いパフォーマンスを発揮してくれます。ワンボルトで固定可能となっており、小指側は末端までラバーに覆われていて、握り心地が良いのも特徴です。ELITE SERIESの中でもグリップ下部のリブに加え、グリップ上部に衝撃吸収性を高めるトレッドを追加したモデル
「ELITE PRO」をチョイス。長い下り区間での衝撃吸収に備えます。
バイクの準備ができたら、積み込みをして会場へ向かい、受付をしましょう。
会場では出展各社による展示や販売、イベントステージが行われ、受付終了後は王滝村長様によるご挨拶、競技説明会と、翌日の健闘を祈ってパーティーが行われます。ステージでは翌日のコース紹介と注意点のアナウンスがプロジェクターに映して行われ、皆さん熱心に耳を傾けていました。
Continentalサポートライダーの池田祐樹選手も、翌日の激闘を控え決意表明。
翌日は6:00レーススタートです。朝は早いので、明るいうちにバイクの最終チェックやチューブ・工具など携行品の準備、補給食等の確認を済ませ、早めの就寝を心がけます。車中泊をされる方は、朝晩はかなり冷えるので、暖かい毛布やダウンジャケットをお忘れなく。
それでは次回は、レース当日の様子と、使用機材についてご紹介します。